01 3層、それぞれの役割
防水ソックスなどでは、外側と内側の生地の間に、薄い機能膜を組み合わせた3層構造が使われます。肌に触れる生地と、雨風を遮る膜は、それぞれ違う役割を担っています。
- 01 外側の生地
- 02 防水透湿膜
- 03 内側の生地
- 01外側の生地
- 擦れなどから膜を保護します。表面の生地自体は、水を含んで濡れることがあります。
- 02防水透湿膜
- 液体の水が内側へ通るのを防ぎ、風の通り抜けを抑えながら、水蒸気を伝えます。
- 03内側の生地
- 肌当たりを整えます。吸湿や保温の性質は、糸の素材や生地の厚さによって異なります。
02 防水・防風・透湿の違い
外からの水滴を、内側に通しにくくする
親水性の無孔膜は、穴のない連続した膜で液体の水を遮ります。微孔膜は、細かな疎水性の孔の構造で水の侵入を抑えます。どちらも耐えられる水圧には範囲があり、製品の防水性は接合部や構造にも左右されます。
風の通り抜けを抑え、冷えを軽減する
生地のすき間を通る風は、肌の近くの暖かい空気を奪います。中間の膜はその空気の流れを抑えます。ただし、膜が熱を生み出すわけではありません。暖かさは内側の生地や厚さにも関係します。
内側の水分を、水蒸気として外へ伝える
親水性の無孔膜は、水蒸気中の水分子を取り込み、膜の中を伝えて外へ放出します。微孔膜では、水蒸気が細かな孔を通って移動します。透湿は空気がそのまま通り抜ける「通気」とは異なるため、防風と両立できます。
LEAKDRYの公式FAQでは、同社の防水透湿素材を「親水性膜」と説明しています。すべての防水膜が同じしくみや性能を持つわけではなく、透湿のしやすさは内外の温度・湿度などにも左右されます。 メーカーの説明を見る
03 使う前に知っておきたいこと
外側が濡れたら、水漏れしている?
外側の生地が水を含んでも、中間の膜が水を遮っていれば、すぐに内側まで濡れるとは限りません。表面の撥水と、膜による防水は別の働きです。内側の濡れが気になる場合は、履き口からの浸水や汗、膜の傷なども確認してください。
透湿性があれば、汗で蒸れることはない?
透湿性があっても、汗の量が多いと水分が残ることがあります。高温多湿の環境や、重ねて着用する靴・衣類の状態でも変わるため、いつでも蒸れないという意味ではありません。吸湿や汗を広げる働きは、内側の糸や生地にも関係します。
防水ソックスなら、履き口まで水に入っても大丈夫?
水位が履き口を越えれば、上から水が入る可能性があります。防水膜があっても、開口部を密閉するものではありません。水深だけでなく、水しぶきや雨が上から流れ込む状況にも気をつけましょう。
どれも同じ暖かさ? 季節で選び分ける?
膜の防風性だけで暖かさは決まりません。内側の素材や生地の厚さが異なるため、商品ごとの素材表示と使用する季節を合わせて確認しましょう。汗のかきやすさや、合わせる靴の履き心地も選ぶ目安になります。
長く使うために気をつけることは?
尖った石やトゲなどで、薄い膜を傷つけないようにしてください。防水ソックスは適切な靴と一緒に使い、洗濯・乾燥は各商品の取扱表示に従ってください。素材や構造が異なるため、すべての商品に同じお手入れ方法が使えるわけではありません。
04 Porelle®という素材ブランド
Porelle®は、英国のPIL Membranes Ltdによる防水透湿膜のブランドです。完成した生地やソックスの商品名ではなく、外側の生地や内側の生地と組み合わせて使う、機能膜のブランドとして知られています。
公式には、微孔PU膜、親水PU膜、PTFE/PUの複合膜などが紹介されています。同じブランドでも用途に応じて複数の膜があり、ブランド名だけで防水性や透湿性の数値が決まるものではありません。
ここで紹介するPorelle®の技術は、素材についての一般的な知識です。当店取扱商品のすべてにPorelle®が使われていることを示すものではありません。商品の仕様は、各商品に記載された情報をご確認ください。
Porelle公式の技術紹介参考資料
- Porelle — 技術紹介 — 膜の種類と透湿のしくみ
- Porelle — スポーツ・レジャー向け素材 — スポーツ・レジャー用途
- LEAKDRY — よくある質問 — 親水性膜・使用時の注意
2026年10月26日確認。縦横貿易が購入時の参考として編集した記事です。図は一般的な構造の説明で、特定商品の断面や試験結果を示すものではありません。
素材を知ったら、用途に合う一足を。
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